フロップでドローハンドができた時vol.4【ビッグ、多人数、IN、主△】

どうも、しんじです!

さて今回から多人数ポットにおける、ビッグドローのあつかい方について考えてきます!

フロップでドローハンドができた時

今回あつかう状況

ポジションは有利ですが、多人数が参加してきているポットで、ビッグドローをヒットさせた状態を扱います。今回は相手プレイヤーが全員チェックして来た場合を考えます。

  • ビッグドロー:アウツが15枚以上あるような強いドローハンド
  • 多人数ポット:3人以上がゲームに参加して、ポットを取り合っている状態
  • インポジション:相手より後に行動できる有利なポジション
  • 主導権の有無は問わない:主導権は自分にあっても、相手にあってもいい状態

具体的な状況

  1. アーリーポジションからのレイズに対して、2人のプレイヤーがコール、あなたはAKsをボタンでオーバーコール。その他は全員フォールド。フロップはTd-6s-2sとなって、あなたにはビッグドローがヒットした状況。相手に主導権がある状態。相手プレイヤーは全員チェックして、あなたのターン。
  2. アーリーポジションのプレイヤーがリンプイン。あなたはボタンにいて、ハンドAKsで4BBへレイズ。SB、BBがコールして、リンプインしたプレイヤーもコール。その他は全員フォールド。フロップはTd-6s-2sとなって、あなたにはビッグドローがヒットした状況。あなたに主導権がある状態。相手プレイヤーは全員チェックして、あなたのターン。

適切なアクション

アクションがチェックでまわってきた場合、C-betする。C-betにチェックレイズされた場合は、基本的にリレイズする。

MEMO

・プリフロップレイザーがあなたのすぐ右のポジションで、チェックして主導権を手放した場合は、チェックする。

・C-betに対して、コールやレイズが複数入った場合は、フォールドする。

アクションの根拠

アクションがチェックでまわってきた場合は、C-betする

この状況では、あなたがプリフロップレイザーであるかどうかは関係ありません。主導権があってもなくても、取るべき行動はC-betだからです。

もしC-betに対して、コーラーが何人か現れても、ドローハンドに適切な大きさのポットが出来るだけでなんの問題ありません。

またもしC-betに対して、1人だけコールした場合、相手プレイヤーのハンドは、ハンドをプロテクトする必要がないドローハンドであることが考えられます。

この状況ではあなたとのヘッズアップになっているため、フラッシュを完成させられなくても、A、Kのどちらかをヒットさせれば、勝てそうな状況です。

ターンでアウツを引けても引けなくても、もう一度ベットすればポットを獲得できそうですね。


プリフロップレイザーがあなたのすぐ右のポジションで、主導権を手放した場合はチェックする

このチェックは相手のトラップの可能性があるチェックです。すでにふたりのプレイヤーがチェックして弱みを見せている状況なら、主導権を持っているプリフロップレイザーがC-betを打ってしかるべき場面です。

そこでチェックしているということは、「あなたのボタンベットを期待している」ということです。この場合は相手に強いセットなどができていることもあるので、チェックする方がいいでしょう。

逆にプリフロップレイザーがアーリーポジションにいて、主導権を放棄してチェックした場合は、相手のハンドは強くないと考えることが出来ます。

アーリーポジションのプレイヤーがレイズして3人のコーラーが現れ、ボードもウェットで、何もヒットしていないのに、完全なエアでベットしていくのは、少し無茶ですよね。(笑)

つまりオープンレイザーであるアーリーポジションのプレイヤーがチェックするというのは、罠を仕掛けてきているというよりは、弱みを見せていると考えることが出来ます。

C-betにチェックレイズされた場合は、基本的にリレイズする

もしあなたのC-betに対して、チェックレイズが入って、そのチェックレイザーからあなたまでの間にコーラーが現れなかった場合は、リレイズした方がいいです。

リレイズすればその場でポットをとれる場合もありますし、悪くても勝率は33%あります。これは長期的に見れば相手のフォールドエクイティを考えると期待値プラスのプレイです。

もしここでチェックレイズにフラットコールしてしまうとターンで判断が難しくなってしまいます。

  1. ターンで大きく相手からベットされて、ドローの値段に合わなくなる可能性
  2. たとえターンでA、Kをヒットさせたとしても勝っているか負けているかわからなくなる可能性
  3. もしターンでフラッシュが完成したとしても、相手のアクションが死んでしまい、それ以上のチップを得られない可能性

チェックレイズに対してフォールドするのが賢明な場面

ウェットなボードという危険な状況で、相手プレイヤーがチェックレイズを選択するのには、何らかの理由があります。もし相手がセットのようなハンドをプロテクトしに来ている場合、あなたは勝率25%しかありません。

相手のプレイスタイルを考えて、強い手がヒットしていそうなら、フォールドするのがいいでしょう。

またあなたのC-betにチェックレイズされて、それにコールやオールインなどが入る場合もあります。こういったときはフォールドするのが賢明な判断です。

こういった状況ではA、Kはたとえヒットしても負けている場合が多いため、アウツとして機能しません。

またチェックレイズやオールイン等のアクションから、フラッシュドローを持っている人がいる可能性も高まり、フラッシュを完成させるカードが減っていることも考えられます。

自分のハンドがビッグドローでなくなった場合には、フォールドするようにしてください。

まとめ

というわけで今回は、多人数ポットでビッグドローをヒットさせ、相手が全員チェックしたときの適切なアクションについて学びました。

基本的にはC-betしていき、相手の様子を見ます。状況によってはフォールドしなくてはいけない場面も出てくるはずです。

ビッグドローはあくまでもビッグドローであって、ビッグハンドとは違います。その部分をしっかり理解してプレイ出来るといいですね!