欠点を指摘する人の心理と、欠点を指摘された時の考え方

家庭、仕事のような日常的な場面で「自分の欠点を指摘される」ことがあります。そんな時、あなたはどのように対応していますか?

あなた

言いたいことはわかるけど、すげー否定された気がする。あんただってできてないじゃん。
確かに言われた通りだよなぁ。これから少し気をつけないと。

あなた

ここで伝えたい、というか考えたい大切なことがあります。

もし自分の欠点を指摘され、指摘された部分をすべて直そうとすれば、あなたらしさというものがなくなってしまいます。

逆に指摘されたことを全く受け入れなければ、だれも指摘してくれる人はいなくなり、自分が成長するためのきっかけが減ってしまいます。

では指摘を受けたときに、それを直すか、スルーするのか、どう判断したらいいんでしょうか。

そこで今回は、自分の欠点を指摘された時の「自分をかえるか変えないかの基準」について私なりに考えたことがあるのでそれをまとめたいと思います。

欠点を指摘する人の心理と、欠点を指摘された時の考え方

結論

まず欠点を指摘されたときの対応についての結論を話しておきます。

  • 相手から指摘された内容を受け入れ、直す努力をすることで、なりたい自分に近づけるなら欠点を素直に直す。
  • 指摘内容を直しても、理想の自分に近づかないと思うなら、指摘をスルーする。
  • 指摘をスルーする場合で、これから長く付き合っていかなくてはいけない人に指摘された場合は「これが私なんです」とはっきり伝える。

欠点を指摘する人の心理

そもそも人の欠点を指摘する人の心理というのはどうなっているんでしょうか。欠点を指摘する人の心理についてまとめておきます。

努力していて自分に自信がある人

欠点を指摘する人の多くは、その人自身が努力していることが多いです。そして努力しているために、自分の考え方や行動に自信を持っています。

自分自身を高く評価しているからこそ、相手のことに口を出してきます。指摘する人からすれば、アドバイスしてあげているという感覚ですね。

その結果、他の人に自分の意見を押し付けるような発言が増え、指摘も増えるというわけです。ちなみに何か指摘しているという感覚すらない人もいます。

自分の弱さ、醜さ、ずるさを認められない人

他人を指摘する人の多くは、自分のことを過大評価している人が多いと思います。というのはかくいう私が、指摘ばかりする人間で、自分の実力を過大評価していたからです。

例えば以下の2人であれば、どちらの人が他の人に対しての指摘が多くなるでしょうか?

 

自分が弱いこと、自分には汚い部分があること、ずるい部分があることを自分自身で認められている人。

 

自分は正しい人間で、自分を賢いと思っていて、公正な判断をすることができると思っている人。

 

きっと後者の自分は正しい行いができていると思っている人だと思います。

ただ勘違いしてほしくないのは、自分に自信を持つことが悪いわけではないということです。正しい行いをすることを、他人に求めて、強要することがよくないといっているわけです。

他人の欠点を指摘することで自分の優位性や存在価値を確認しようとする

他人の欠点を指摘することで、自分の優位性を誇示しようとする場合もあります。

このパターンの人は、自分のやっていることに自信がなくて、それを隠すために相手を指摘します。また人を怒りまくってゲキづめする人がいますが、あーやって怒ることによって、自分のほうが優位だとマウントを取っているということですね。

自分の欠点を直すか直さないかの基準

では自分の欠点を指摘されたときに、どうしたらいいんでしょうか。素直に変えたらいいでしょうか。それとも変えなくていいんでしょうか。自分の欠点を直すか直さないかの基準はどこにあるんでしょうか。

私の考えですが、「指摘の内容を直すことで、なりたい自分に近づけるなら欠点を素直に直す。そうでないと思うなら指摘をスルーする。もしこれから付き合っていかなくてはいけない人なら「これが私なんです」とはっきり伝えるということです。

なりたい自分になるために直せるところは素直に直す

皆さんにも、こんな人になりたいなという思いはありますよね。

その理想の自分に近づくために、指摘された内容が的を得ているなら、これは素直に直すべきだと思います。

指摘された内容を素直に受け入れて、自分にこんなことが足りないんだと気づき、それを直していく努力をできる人はすごいと思います。むしろそれができなければ、それ以上成長できません。

指摘が納得できないならスルーする

逆になりたい自分になるために必要のない指摘だと思うなら、なにも直す必要はないと思います。むしろ無視、スルーしていいでしょう。

そもそも人はそんなに簡単には変わることは出来ません。全部の指摘を聞いていたら、それこそ精神的に病んでしまうでしょう。

例えば上司から自分の欠点について指摘されたとしましょう。それが的を得ていないと感じたとします。

 

的を得ていないと思えることに対して、なぜ直す必要があるのでしょうか。直す必要も変える必要も全くありません。

 

だから「あー、またいってるわ」ぐらいな感じで、気にする必要はないです。完全スルー。

私もそうですが、指摘されるとすぐ落ち込んでしまいます。

気持ちはわかりますが、落ち込む必要ありません。むしろそうやって落ち込んでいる姿を見ることで相手は喜びます。

ただですね、例外があります。スルーできない場合です。

例えば家族だったり、上司だったりすると、完全にスルーするわけにもいかない場合はありますよね。

そういう場合は、まず指摘された内容について、しっかり考えてください。

そしてどうしても直せないと思ったら「私はこういう人間なんです。だからおそらく直せません。でも指摘されたことを直せるように出来る限りのことはやります。」と指摘してきた人に言うことです。

これを言うのは勇気がいりますよね。でも事実なんだからしょうがありません。そういう人間なんだし、できないものはできないんです。できないものをできるという方がむしろ信頼関係を失ってしまいます。

自分のできる範囲のことを、はっきり伝えることが今後の関係を作っていくうえで、とっても大切です。

自分のことをよく知っておく

さっき自分の欠点と思われることを指摘されたときに「私はこういう人間なんです」と言ったらいいと言いました。

実は「私はこういう人間なんです」と言える人は、すごい人です。なぜだと思いますか?

「私はこういう人間なんです」というためには、自分のことを深く知っていないといけないからです。かなり高いレベルでの自己理解が必要です。

もし今「私はこういう人間なんです」と答えられない人は、定期的に自己分析をすることをおススメします。自己分析にのやり方については以下を参照してみてください。

徹底自己分析①:なぜ自分をもっとよく知りたいのか?

まとめ

ということで今回は、人から自分の欠点を指摘されたときの考え方についてまとめました。

結論としては「指摘された内容が、なりたい自分に近づける内容ならば素直にかえる努力をする。そうでないと思うならスルーする。これから付き合っていく人には「私はこういう人間なんです」という。」ということです。

確かに、欠点を指摘されると、自分自身を否定されたように感じて嫌な気持ちになると思います。

もし可能なら、あなたの欠点を指摘してきた人が本当にあなたのことを考えて指摘しているのか、それともただの怒りや嫌がらせなのかを、判断できるようにしておけるといいですね。