体が疲れやすくなった人にオススメの「最高の体調」という本

最近体が疲れやすくなった…。なんとなく疲れがあって、仕事に集中できない…。

そんなことってありませんか?

今回は最近、体が疲れやすくなった人にオススメの「最高の体調」という本について紹介したいと思います。

体が疲れやすくなった人にオススメの「最高の体調」という本

「最高の体調」という本の結論

まず最高の体調という本の結論ですが、以下のようになっています。

急激に発展した現代社会と人間の生命システムとのミスマッチによって不安や炎症が引き起こされる。これが体調不良の正体。

 

これを改善するためには、人間の根本である原始的な生活に見習い、食事や自然との触れ合い、価値観を改める必要がある。

急激に発展した現代社会と、遥か昔からの人間の生体システムが噛み合っていない結果、文明病と言えるストレスや、炎症が人体に発生するようになってしまいました。これが体調不良の原因だということです。

そしてそれらの文明病を和らげるために、一度今までの生活を見直しましょうと筆者はいってます。

食事を健康的なものにしたり、運動したり、自然とのふれあいを増やしたり。あるいは自分の大切な価値観を決めて、それに従って生活しましょうと。

そうすることで、体の炎症や不安といったものが軽減され、より良い体調を取り戻すことができます。という本です。少し詳しく内容を見ていきますね。

体調が悪くなる原因

そもそも体調が悪くなってしまう原因というのはなんなんでしょうか。体調が悪くなる原因は、急激に発展した現代社会と、人間の生命システムが噛み合っていないからです。

文明病

文明病とは近代社会変化によって引き起こされる現代に特有の病気や症状のことです。例えば肥満、うつ病とかですね。

本来、原始的な暮らしをしていた時には、狩りがうまくいかず、食事を取ることができないこともありました。なので人の脳は生き残るためになるべくカロリーの高いものを食べるようにプログラムされているといいます。

しかし現代は高カロリーなものが溢れている時代です。当然、人は過剰にカロリーを摂取しすぎてしまい、肥満という現象が起きてしまいます。肥満はまさに近代社会によって引き起こされる特有の症状ですね。

他にもうつ病があります。

昔に比べたら暮らしが格段によくなっています。ライフラインも整備され、仕事、娯楽も簡単に行えるようになって便利になりました。なのに、うつ病患者が増えている…不思議ですよね。まさに現代の矛盾とも言えます。

そんな中、人類学者が、驚くべきデータを発表しました。現代でも、野生動物の狩りと植物の最終だけで生活しているカルリ族2000人の調査をした結果、うつ病に悩む人はほぼゼロだったということです。

自殺する人など一人もおらず、絶望を意味する言葉すら確認できなかったということです。

これから言えるのは、現代人の心のトラブルにも、近代化の影響があるという事実です。

炎症

例えば転んでひざをすりむいたとします。その直後に怪我をしたところから血が流れて、軽い痛みとともに膨れ上がります。これが炎症です。

炎症は体がダメージを受けた時に発動し、怪我を修復すべく動き出してくれる防御システムの一つで、生きていく上で必要不可欠なものです。

しかし問題なのは、現代人の炎症はもっと分かりにくい形で発生しているということです。

例えば怪我や風邪といったものは分かりやすいですが、関節炎、アレルギー、慢性的な悪習慣などによって、炎症が長引いてしまっています。

人体を守るために免疫システムが長く激しい戦いを繰り広げるせいで、血管や細胞といった組織にまでダメージがおよび、やがて全身の機能が低下していきます。これがなんとなく感じる疲れの正体に関わっています。

また睡眠と炎症は深く関わっていることが様々な研究からわかっています。

平均睡眠時間が7〜9時間の範囲を逸脱すると体内の炎症が激増したり、夜中に何度も目覚めてしまうような場合も炎症が増えることがわかっています。

ちなみに原始的な生活をしている人たちは炎症レベルが非常に低く、不眠や寝不足といった言葉すら存在しないということです。

不安

不安も現代社会における重大な問題になっています。それはデータでも示されているとおりで、不安障害の患者さんは過去15年で2倍に増加しています。

不安やストレスがあると、よくないことたくさん起こります。主には以下の3つです。

  • 慢性的な不安は記憶力を低下させる
  • 不安は理性的な判断力を低下させる
  • 不安によって死期が早まる

なぜこんなに不安を感じるようになってしまったのでしょうか。理由は「不安は危機を知らせるアラーム機能を持っている」からです。

そもそも「不安」というのは、原始的な生活をしているときに、この葉っぱを食べたら体を壊すかもしれないとか、あの崖には近づかないようにしようといったような警報的な役割がありました。

このような機能が備わっていたからこそ、人間は生き延びてくることができたとも言えるほど、大切な機能です。

しかし現代ではその不安の質が変わってきてしまいました。未来に対するぼんやりした不安です。

いつか体を壊すかもしれない。生活資金がなくなるかもしれない。お客さんが面倒かもしれない。会社の上司が何か言ってくるかもしれない。飛行機が落ちて死ぬかもしれない…。

こういった不安はずっと付いて回る不安のため、本来備わっている不安のアラームが誤作動を起こしてしまい、その副作用によって自分が何に怯えているかもわからない状態になってしまいます。

ちなみに原始的な生活をしている人は、「未来」という感覚が非常に薄いことがわかっています。つまり将来に対する不安などはほとんどなく生活しているということですね。

体調をよくするためには

ではこういった文明病に対してはどのように対処したらいいのでしょうか。その対処法について書いておきます。

炎症に対して

まずもっとも手軽でメリットが多いのは「自然との接触を増やすこと」です。

ストレスが劇的に下がるのはもちろん、自然の中にいると大気に含まれる最近が腸内環境にも良い影響を与えてくれます。その結果、自律神経が整うため睡眠の質も高まり、同時にデジタル断食の効果も得られるという素晴らしい対応策です。

続いては友達作りと食物繊維です。

濃密な友人関係はストレスを緩和することがわかっています。また食物繊維を多く摂ることで、腸内環境を整えることができます。

あとは睡眠と運動です。

睡眠の改善には自然と触れ合うのがベストですが、夜中にPCやスマホを使わないということは最低限やっておいたほうがいいでしょう。

運動の種類については軽いウォーキングから、激しい格闘技までなんでも構わないです。

それらを試したら、発酵食品、呼吸法、などといったテクニックを加えていきます。何れにしても、自然との接触を増やすのが最優先です。

不安に対して

まずするべきは価値の設定です。自分が何を大切にいきていくのかと言う価値観を固めないと、積み上がるものも積み上がらなくなってしまいます。

自分が大切にする価値観、目標を決めることができたら、それらをどうやって実現できるのかということを具体的に進めていきます。

中長期的には、畏敬の念を持つこと、そしてマインドフルネスのメンテナンスをしてもいいかもしれません。

畏敬の念は宗教的なものでなくても構いません。大自然や宇宙、生命の神秘など、なんでもOKです。ある対象に畏敬の念を持つことで、体のストレスレベルが下がることがわかっています。

マインドフルネスは日常にマインドフルネスの感覚を溶け込ませることが大切です。何をするにも常に「いまここ」の意識を持って作業すると言うことですね。最初のうちは、「就寝前の30分はマインドフルに過ごす」と言うようにしてもいいかもしれません。

まとめ

と言うわけで、今回は最高の体調という本について簡単にまとめました。

近代化と人のシステムとのミスマッチによって引き起こされる文明病が「体調不良」の原因であり、それを常に人の根本に戻って考えるということで、解消していくことができるということですね。

もちろんこれをやったからといって幸せになれるかというとそうではないかもしれません。これはあくまでも不要な苦しみを減らすための方法論だからです。

少しでも体が軽くなるように生活できるといいですね。では!