【フロップでトップペアができた時vol.1】トップペアの考え方と概要

どうも、しんじです。

今回からトップペアの扱い方についてまとめていきたいと思います!トップペアができると、大体勝っていると思っちゃいますよね。

しかしトップペアはスタックを失いやすい代表的なハンドなんです。なぜならトップペアをフォールドするのは大変だから(笑)。

そんなトップペアの扱い方について各論を見ていく前に、トップペアの扱い方に関する大まかな概論と、トップペアハンドのプレイラインの目的・ゴールについてまとめたいと思います。

トップペアは危険性が高い

トップペアができると、単純に嬉しいですよね(笑)。よっしゃ勝ったー!と思っちゃいます。

でもなぜか相手が強みを見せるベットをしてきて、コールしてついていったら、相手がセットでスタックの大半を失ってしまった…なんて経験はありませんか?

このトップペアですが、実はかなり危険度の高いハンドと言えます。危険度が高い理由は、大量にチップを失いやすいからです。

ボードテクスチャーの重要性

ここで危険性の高いトップペアの扱い方を見ていく前に、ボードテクスチャーがどれだけ重要なのかを再確認したいと思います。

トップペアのようなハンドを扱うのが難しい理由は、自分のハンドの強さがどの程度かということを考えることに加えて、「相手プレイヤーのハンドのアウツが何枚あるのか」「意思決定を難しくするカードが何枚あるのか」ということも考える必要があるからです。

ボードがドライな時、つまりフラッシュやストレートの目がなさそうなボードであれば、セットやツーペアは非常に強いハンドでしたよね。出来るだけ相手からバリューを引き出すというのがハンドのゴールでした。

ところがボードがウェットな時はそうはいきません。つまりフラッシュやストレートの目がありそうなボードは、相手にフラッシュやストレートが完成してしまいチップを大きく失う危険があります。

ウェットなボードでは、意思決定プロセスが難しくなり、利益も上げにくくなり、相手のアクションもなくなってしまいます。

重要なことは、たとえ同じセットのようなモンスターハンドであったとしても、ボードのテクスチャーによってハンドの相対的な価値が変化することです。

常にドローに対して不適切な金額をベットする

 

 

ひとつの戦略になりますが、Wetなボードの時に、どんなドローに対してもコールするのが間違った値段をベットするのは超大切です。

 

オッズに合わないベットをすることによって、ドローでついてくる相手には間違ったコールを強要することになり、結果的に自分の期待値をプラスにすることが出来ます。

フロップトップペアのプレイの目的・ゴール

フロップでトップペアがヒットしたときに、何をゴールにしてプレイしたらいいのかというのを考えていきます。

フロップにおけるハンドの強さ

まずフロップ時点でのハンドの強さについて確認します。

セット、トップツーペア

基本的にはフロップでセットができていれば、相当強いハンドだと言えます。トップツーペアであっても、ほぼベストハンドです。

 

ドローハンド

逆にドローハンドであれば、フロップ時点では相手プレイヤーに負けていることが多いかもしれません。むしろターンやリバーでドロー完成カードをひけるかどうかが勝負になります。

 

トップペア

トップペアは、セットのようなモンスターハンドよりは弱く、ドローハンドよりは現状強いという中程度の強さのハンドだと言えます。

各ハンドにおけるプレイの目的・ゴール

次に各ハンドにおけるプレイラインのゴールを確認しておきましょう。

セット、トップツーペア

フロップセットのようなモンスターハンドがヒットした場合、Dryボードであれば、出来るだけ多くのチップを相手から引き出すことが目的でした。

 

逆にWetなボードであれば、意思決定プロセスを簡単にすることが目的になります。意思決定が難しくなる前にチップをオールインしたり、ハンドをはやい段階でプレイしてしまうといった感じです。

 

ドローハンド

ドローハンドのハンドの場合は、フォールドエクイティをMAXにする方法で、フラッシュやストレートをひく確率を高めるというのが目的でした。

 

たとえばフロップでビッグドローがヒットした場合には、オールインしてしまうというアクションによって、フォールドエクイティを最大につつ、フラッシュやストレートをひく確率を最大にできるということを説明したと思います。

 

トップペア

では、その中間のハンドであるトップペアのハンドのゴールはどのように設定したらいいのでしょうか。

トップペアハンドの特徴

トップペアのプレイラインの目的・ゴールを確認する前に、トップペアの特徴を見ておきましょう。あなたはAQを持っていて、ボードがA-9-3となり、トップペアがヒットしました。

この状況で、もし相手がAK、A9、99などのハンドを持っていた場合、あなたはほとんど勝つことは出来ません。勝率は良くて20%ほどです。

もし相手がもし、AJ、T9、KQなどのハンドを持っていた場合、ほぼあなたは負けることはありません。勝率だいたい80%ほどあるからです。

つまりトップペアは、大きく勝っているか、大きく負けているかのどちらかだと言えます。しかしフロップの状況で、トップペアができたときに、勝っているか負けているかは当然判断することが出来ませんよね。

トップペアハンドのプレイラインとゴールについて

トップペアハンドは、勝っている時には、大きく勝っている。逆に負けている時には、逆転が難しいわけです。

それを踏まえたうえでトップペアを扱う時の理想は、大きく勝っている時には、相手からチップをできる限り引き出し、逆に負けている時には、チップを極力減らさない、です。(笑)

チップを最大限に獲得し、チップを極力減らさないという相反する状況を達成しなくてはいけないことになります!実はこれ、両方の状況を達成することが出来ちゃいます!

つまりトップペアハンドのプレイラインのゴールは、どちらの状況も同時に扱うことができるベットをデザインすることです。

というわけで、これから各論に分けてその詳細をまとめていきたいと思います。

まとめ

今回はトップペアのあつかい方の概要についてまとめました。トップペアは危険性が高いハンドだということが伝わったでしょうか。

なぜならトップペアは大きく勝っているか、大きく負けているかのどちらかだからです。

重要なことですが、このことはベットデザインとはあまり関係ありません。どちらの状況も同時に扱えるベットの方法があるからです。それらを次回以降でまとめていきたいと思います!