自分の短所を成長させるために仕事を選ぶと本当にキツい

私は大学の時、自分の長所よりも短所に気をかけていました。私が自分が自覚する短所の中で一番鍛えたかったのはコミュニケーション能力。だから私は、営業力が強い会社に就職することにしたのです。

しかし自分の短所を成長させるために仕事を選ぶと、これまためちゃくちゃしんどいことになることに気が付きました。絶対自分の長所を活かせるところに行った方がいいです。私の体験を共有します。

コミュニケーション能力を高めたくて会社を選ぶ

大学でコミュニケーションをあまりとってこなかった私は、営業力が強い会社で、そのコミュニケーション能力を鍛えようとしました。

しかしもともと内向的な人間である私が、そんなことを一朝一夕で身に着けられるわけがありません。でもその当時は本当にコミュニケーション力を身に付けたくて、毎日限界まで頑張っていました。

本当にめちゃくちゃしんどかったけど、それでも毎日頑張っていました。営業に関する読書もたくさんしました。でも自分が満足のいく結果を出すことは出来ませんでした。そして周りとも差をつけられていく自分に嫌気がして、自信を無くしていきました。

今だから思いますけど、それは当然のことなんです。だって自分が苦手な部分で勝負しようとしているんですから。自分の得意なことをやったらいいし、自分より得意な人がいるなら、その人に任せればいいということが分かったんです。

仕事を効率よくできるようになるために会社を選ぶ

あと昔から勉強の仕方やイベントごとの運営関して、効率が悪いところがありました。

私の場合は、運営や企画の段取りを組むことは出来るのです。しかしその運営を行う上で、本当に大切なことに取り組むことができませんでした。なぜなら本当にキモの部分というのはめんどくさいことが多いからです。大切だと分かっているのに、取り組めないのです。

だから仕事でそういったことを効率的にできるようになりたいと思って、会社で頑張りました。でもやっぱり私は仕事ができませんでした。一時は出来るようになったかと思っても、結局また元に戻ってしまうのです。

これも今だから思いますが、それでいいんです。それが私なんです。だからそういうことが求められるようであれば、それをできる人がやったらいいんです。私の仕事じゃあありません。

私の短所であり長所

1人で抱え込むことが多い=ほうれん草が苦手

さらに悪いことに、会社では私の短所がかなり効果を発揮しました。

そもそも私はかかえている問題を人に話すことをあまりしません。というのも、私は自分で深く考えた方が、答えが出ると思っているからです。

なぜなら、ほかの人の意見を聞くということは、その人に依存することだと思うからです。その人がいなければ何もできなくなってしまう。

別アドバイスを聞かないわけじゃありません。ちゃんと聞きます。むしろありがたいです。だけど、最終的判断は自分で下します。これから自分で判断していかなければいけなくなるからです。

だけど上司に伝えなくてはいけない問題でも、一人で抱え込み解決しようとしていました。「なんでそれを伝えなかったんだ」と私はよく怒られていました。じゃあその基準を教えてくれよとか、その基準を決めましょうと言いたかったけど、言えませんでした。

自分に優しい=限界突破とかない

自分は無理をしません。なぜなら辛くなるから。私の特徴に竜頭蛇尾というのがあります。

はじめはめっちゃ頑張れるけど、あとはだめみたいなやつです。全力のパフォーマンスでずっとやることは出来ないのです。

入社したての頃は、全力を出し続けていましたが、だんだん一日中やるのは無理だと分かってきました。へとへとになります。さらに悪いことに、今度はハードルがあがりすぎてなんか手を抜いている!おまえならもっとできるだろ!となってしまいました。

だから無理をするのをやめました。無難に仕事をこなしていくのです。そうしなければ、自分を保つことができませんでした。

それでも頑張れと言われて、頑張りすぎたら小さい時に治ったはずのアトピーが大人になって再発しました。きつすぎる。

気を使いすぎてカベができる=営業力なし

いい意味では気配りができるんです。でも、気を使いすぎてしんどいんです。

そもそもそんなに人と関わるのが得意ではない私は、「自分が人と関わるのが得意でない」という事実を認められませんでした。というより認めたくなかったんです。それがコンプレックスだったんでしょうね。

だから営業を頑張りました。苦手という認識はあったので、それを克服したかったんです。

でも無理に笑顔を作ったり、無理に話をしたらそりゃあ誰だって、違和感を感じて、壁を作りますよね。お客さんだってバカじゃないんですから。

私は一生懸命練習しましたが、結局結果を出せなくて会社にも上司にも迷惑をかけてしまいました。ほんといいことないね。

その人の長所で勝負したらいい

今の私は、そんな自分をすべて受け入れています。はじめは受け入れられませんでしたけど、今は、それが自分なんだと分かっています。

だからそういった自分の特徴を活かせる仕事をしようとしています。それが私の場合はライティングなんです。

なんかの言葉で、「嫌なことがあったり、思い通りにならないことがあったら、自分でその環境を変えるくらいの気持ちを持て」みたいなのがありました。

わたしはずっとその言葉を信じて会社生活をしてきました。辛いのは今だけだと。変えていってみせると。

残念だけど会社の一兵卒として分かったことは、それは無理だということ。できなくはないけど、やめた方がいい。もっと疲れます。

そんなことよりも、自分の能力を活かせる場所。それを探すことに時間をかけた方がいいです。

カエルが池にいるように、トンボが空にいるように、その人が持っている能力を活かせる空間は必ずあります。それを探し続けることができるかどうか、それだけなんだと分かりました。

やってみてやめてみてを繰り返す

日本という社会は、一つのことを極めるまで続けるということが美徳とされている社会です。イチローなんか本当にいい例ですよね。

私もそう思っていたんで、その気持ちはすごくよくわかります。でも今はそうは思っていません。

やってみて、やめてをくりかえすことが大切だと思っています。まわりからなんといわれるかわかりませんけどね。

私は世界一周もそうだし、プログラミングの学校に通ったり、会社をつくろうとしたり、セブに移住したり、アメリカ横断とか。いろいろやってそしてあわなかったらやめてます。

はたから見ると、あんなにものが続かないの?と思われるかもしれませんが、それでいいのです。そして合うものがあったら、それを続けていけばいいのだと分かったのです。

そんな会社を作りたい

今の会社や、現状はそうじゃないというのはわかっています。私がそうでしたから。みんながとは言いませんが、ある程度の我慢の対価としてお金をもらっている現状があります。

会社員としてそこに勤めている以上は会社に従う必要があるし、上司の言うことにも従う必要があります。だから仕方ありません、一生懸命やるしかないです。

でも私はそんな会社は嫌です。だからその人の長所を活かせるようなシステムのある、会社や組織をつくりたいなと思っています。いつになるかわからないけどね。

まとめ

自分の短所を成長させるために会社を選ぶと大変なことになります。会社で活躍できることが、仕事が楽しくなるための条件なのです。

だから自分に合っていないと思うなら、やめてしまった方がいいです。やめてしまって、自分の好きな道へ行きましょう。一度の人生を楽しもう。