どうも、今回は淡々とやり続けることの重要さを伝える手紙の内容について紹介したいと思います。
淡々とやり続けることの重要さを伝える手紙
夏目漱石が芥川龍之介と久米正雄に向けて送った激励の手紙
夏目漱石が50才の時に、まだ20代の芥川龍之介と久米正雄に向けて送った手紙です。その内容を少し読みやすく改変して下に示します。
勉強をしていますか?
何か書いていますか?
君たちは新時代を代表する作家になろうと思っていますよね。
僕もそのつもりであなた達の将来を見ています。
偉くなってくださいね。
しかしむやみにあせってはいけません。
ただ牛のように図々しく進んでいくことが大事です。
牛になることは絶対に必要なことです。
我々はとにかく馬になりたがりますが、牛にはなかなか、なりきれないものです。
僕のような老猾なものでも、ようやく今になって牛と馬のハーフくらいのものです。
あせってはいけません。
頭を悪くしてはいけません。
根気づくでおいでなさい。
世の中は根気の前に頭を下げることを知っていますが、火花では一瞬しか覚えていてくれません。
うんうん死ぬまで押すのです。
それだけです。
決して相手をこしらえて、それを押しちゃいけません。
相手はいくらでも後から後から出てきます。
そうして我々を悩ませます。
牛は超然として押していくのです。
何を押すと聞くならもうします。
人間的に成長することを押すのです。
作家としての自分を押すのではありません。
何かを成し遂げる人はすべからく努力していますね。
すぐに成果が出ないと続けることができなくなってしまう人も多いと思いますが、あの夏目漱石でさえ、牛のように一歩一歩進んでいくと言うことの大切さを述べています。
淡々と、着々と進めていくことが大切だなと改めて思います。