「退くこと」は「攻めること」より判断が難しく勇気がいること

大切だと思える経験したので、そのことについて書きたいと思います。今回学んだことを一言でいうと「引き返したり、退くことは勇気がいるけど大切なこと」だということです。

ひとり12000円のツアーを当日キャンセルした話

私はセブに住んでいます。父がセブ島に遊びに来てくれるというので、父と2人でツアーを予約していました。

しかし私は、ツアーの前日から体調がよくありませんでした。体がだるく、熱っぽかったのです。

ただ久しぶりにセブまで父が来てくれていることもあって、どうしても父と一緒にツアーに行きたいと思っていました。

しかもツアーの代金はひとり12000円です。ツアーを前日にキャンセルするとキャンセル料は50%かかります。

私は体調が悪いことはわかっていましたが、ツアー当日だけ頑張れば大丈夫と思い、ツアーに行くことを決意しました。

ツアー当日

そしてツアー当日。ツアーに行くために朝4時30分に起床しました。

私の体調は、昨日と変わらず悪いままでした。おそらく発熱しており、体がだるく、頭痛もありました。

しかし当日まで引き延ばしてしまったこともあって、もう私は引き返すことができなくなっていました。

でもそんな私をみた父が「今日はやめよう」と言ってくれました。

ぼくの体調の悪さを理解してくれたこと、そして父さん自身もツアーを楽しめないと判断したからでした。

正直ぼくは、救われた気がしました。無理して頑張らなくていいんだと思ったら、ふっと力が抜けてしまいました。

結局、当日のツアーキャンセルになってしまったので、24000円をツアーガイドに支払いました。

私は父に救われたと思ったと同時に、二度とこのようなことが起こらないようにしたいと思いました。

引き返すのは難しく勇気がいること

私はどうしてツアーに行くのをやめるという決断ができなかったのだろうと思いました。

ひとつはツアーの値段です。1人12000円というツアーは決して安くありません。そのお金をツアーに行かずに支払うことは、当然受け入れられませんでした。

前日に行くと決断して、当日まで引っ張ったんだったら、どんな状態でもツアーに行くべきだと思いました。

もうひとつは、父さんのことを思ってです。父が日本からせっかくセブに来てくれました。だから一緒にアイランドホッピングのツアーに行きたいと思いました。父のために準備したからです。

でも結局ツアーに行くのをやめてよかったと思っています。体調がよくないならツアーを楽しめないでしょうし、ツアーに行っていたら、さらに体調は悪化していたでしょう。

私がその時学んだことは、「やめるということを選択することは勇気がいることで、その選択は判断が難しい」ということです。

例えば、三国志などの歴史物を読んでいても、優れた武将ほど退く力があると分かります。責め立てていくことが武勇だと考えることは多いと思いますが、退くというのは、ある意味自分の力量をしっかり理解できているということです。

そして自分の間違いを認められる力があるということでもあります。つまり賢人でなければ退くことができないということです。

そして自分の力を勘違いしていたり、武勲を立てたいがために、突っ込んでいってしまう人は自分だけでなく、仲間も巻き込んで大損害をうけてしまいます。

麻雀でもそうです。4人で打っているのですから、全部の局を和了ることは出来ません。だから勝てないときは退くのです。でも退くのは弱いものがやることだと思っている人がいて、突っ込んできます。それがカモになってしまうのです。

だめだと思ったとき、無理に頑張るのは危険だということ。押すか引くかの判断をできる賢さと、退ける勇気と決断力が必要だということがわかりました。

まとめ

少し私は自分の力を過信しているところがあるようです。もう一度自分の力をしっかりと見極めて、退くべき時はしっかりと退ける勇気を持てるように、日々生活していきたいと思います。