今回は快感回路という本を読んだので、そのことについて簡単にまとめておきたいと思います。
快感とドーパミンは使いよう
快感とドーパミン
快感に関連するホルモンはいくつかありますが、その中でドーパミンについて焦点をあてたいと思います。
買い物、オーガズム、ギャンブル、オンラインゲームなどによって、人は快感を感じます。これらの行動ではいずれも、脳内の決まった領域が活性化することがわかっています。
快感回路ー内側前脳快感回路ー
先ほど脳内で活性化する部位についての話がありましたが、主に内側前脳快感回路が活性化します。
人間の幸せ、気持ちいいという感覚は、このニューロンの塊によって生じていることがわかっています。ちなみにコカインやヘロイン、アルコールといった刺激物によって、この回路を意図的に操作することもできます。
この快感回路は、慈善活動、未来の出来事について考える、税金を納めるといった行動でも活性化します。同じようにヘロイン、脂肪たっぷりの食品などでも、同じ快感回路が活性化します。
ドーパミンがなくなると
ドーパミンがなくなってしまうとどうなるかというと、パーキンソン病のようになってしまうと考えられています。パーキンソン病の患者は総じて内省的、頑固、禁欲的、あまり怒りを表に出さない、新しい経験を求めないといった特徴があります。
パーキンソン病の患者に、ドーパミンの働きを高める治療薬を投与することで、パーキンソン病の症状が改善するという報告があります。