どうも、転職を考えているものです。
さて今回は転職の際に使えそうだと思った「科学的な転職」について簡単にまとめておきたいと思います。この本のいいところは「自分にあった会社を選ぶための具体的な方法」が書かれていることです。
それではレッツゴー。
そもそもその人にとっての適職とは
まず適職とは一体何なのかと言うことですが、結論を言うと「その人の幸福度が最大化される仕事」と言うことです。なるほど、確かにそれは適職かもしれませんね。
ちなみに適職を探すのは難しいです。それはなぜか?
理由は簡単で、自分が望む仕事につけるようになったのはごく最近で、その方法が確立されていないからだと言うことです。
文化の進んでいるヨーロッパでさえも19世期になってから、自分で仕事が選べるようになったと言うことで、まだまだ歴史が浅いと言うことなんでしょうね。
適職を探す重要性
ただし適職につくことの重要性は日に日に増してきています。理由は以下の3つです。
- 終身雇用が崩壊してきているため、職を変える必要に迫られることが多くなっているから
- 人生100年時代で、様々な職につくのが当たり前になっているから
- 非常に変化の早い時代で、ロールモデルを見つけられないため、自分で考えて適職を探さないといけないから
確かに適職につけるように努力することが必要な時代になってきている気はしますね。
適職に対する幻想を捨てる
さてそんな適職選びですけれども、様々な幻想がはびこっています。以下のようなものはその典型ですので、それぞれについて簡単に説明を入れておきたいと思います。
好きを仕事を選ぶ
まず好きを仕事にすることはNGだということです。理由は「理想が高くなりすぎて挫折しやすいから」だそうです。
ちなみにあのスティーブ・ジョブズも本当は思想家になりたかったらしいですが、なれずにぶらぶらしていたときに、スティーブウォズニアックとであって、商売を始めたということらしいです。孔子とかもそうらしいです。
つまり好きを仕事にしている人はごくわずかなんだよということです。
あと気になったポイントは「注いだリソースの量が情熱を産む」という言葉です。好きではなくてもそれにかけた時間が多ければ多いほど、それを好きになれるし情熱が生まれるということですね。
確かにその通りかもしれません。
お金で仕事を選ぶ
よくやってしまいがちですが、お金で仕事を選ぶのも適職を選ぶ際には間違っているそうです。
その理由ですが、データ的に年収400〜500万から上の収入になっても幸福度はほとんど変わらないことがわかっているそうです。そして年収800万を超えるともうそれ以上は幸福度の変化はほぼないらしいです。
つまりお金を2倍払うと言われても、2倍の幸福度は得られないということですね。確かになるほどー、と思いますね。
伸びる業界や業種で選ぶ
伸びる業界や業種で選ぶということも、間違っているということです。理由は「伸びている業界、経済を見極めるのは無理だから」だそうです。
どんな専門家であってものびた業界を見極めるのはほぼ不可能なんだそうです。つまりここが伸びてるだろう!と思って飛び込んだとしても、すぐに衰退することもあるわけですね。
だから今伸びているとか、これから伸びるだろうという業種を目指して突っ込むのは適職を選ぶという観点から見ると違うよーということです。
楽な仕事を選ぶ
そして最後に楽な仕事を選ぶというのも違うと。マジかと。
理由はある程度のストレスがないと、幸福度は上がらないからだそうです。確かにやりごたえがないとつまらないものはありますよね。
仕事を選ぶときの7つのポイント
じゃあどうすればいいんですか?ということですが、以下の7つのポイントを確認していくのがいいそうです。
- 裁量権はあるか
- 進歩している感覚があるか
- 仕事は攻撃型か防御型か
- 内容と報酬は明確か
- 業務内容は多岐にわたるか
- 自分と似た人が多いか
- 他人の生活に影響を与えるか
裁量権はあるか
まず重要なのは、裁量権があるかどうかです。これは仕事の内容を自分で決められるかどうか、あるいは仕事のペースを自分で決められるかどうか、働く場所や、タイミングを自分で決められるかどうかということです。
確かにこれを決められるのは大きいですよね。全部決められていることをやるよりは、自分で決められた方がやる気がでそうです。
進歩している感覚があるか
続いて進歩している感覚があるかどうかです。ちょっとでも成長できているなと感じられるかどうかで、その仕事に対するやりがいが変わってくるということです。
確かにそうですよね。何にも進んでいる感覚がないと嫌になってしまいますよね。その点ゲームとかってうまく進んでいる感覚が感じられるようになっているなって思います。
仕事は攻撃型か防御型か
これはどんなタイプかっていうことなんですが、大きく分けると2つのタイプに分けられるみたいです。
- 攻撃型・・・新しいアイディアをどんどん出して、失敗して、また新しいことをやってを繰り返す人
- 防御型・・・最悪の状況を想定して、そのリスクを回避しながら進めていく人
この防御型か攻撃型かが会社のタイプとあっているかどうかというのが重要です。攻撃型の人は業界の変化が速いところへ、防御型の人は弁護士とか、銀行とか業界の変化があまりないところへいくのがいいということです。
これはいい悪いではなくて、あっているところに行くというのがポイントです。
内容と報酬は明確か
仕事の内容と報酬が明確になっているかどうかもポイントだそうです。確かに社長に気に入られたらいい仕事がもらえるとかいう感じだと、やる気も出ませんよね。
何をどうしたら、お金がちゃんともらえる、昇進できるというのが明確になっていると、確かにやる気が出そうな気がします。
業務内容は多岐にわたるか
あとは色々なことができる方がやる気が出るみたいです。完全分業の方が効率はいいみたいですが、やる気は出ないみたいですね。
だから仕事でいろいろな業種に携われるかどうかも確認した方がいいようです。
自分と似た人が多いか
自分と似た人が多い方が友達がたくさんできます。この社内での友達の数というのが大事で、満足度、幸福度にかなり影響します。
全く違う性格の人と仲良くやっていくのは大変ですので、自分と似ているなという人が多そうなところに行くのがいいでしょうということです。
他人の生活に影響を与えるか
あとはやっぱり貢献できているかどうかがわかる仕事の方がいいようです。理由は貢献しているという感覚が快感になるからだそうです。
確かに料理とかも食べてくれる人が喜んでくれるのを見ると、またやる気も出てきますよね。そういうことですね。
会社のマトリックス分析をする
では具体的にどの会社をチョイスするかという方法についてです。会社のマトリックス分析をします。以下のような表を作成します。
まず7つの項目にどれが重要であるかという重みをつけます。自分なりに大切だというものに3、別にどうでもいいかなというものは1です。
そしてそれぞれの項目について各社に点数をつけていきます。いいなと思うものは5点、よくないものは1点という具合です。
そして基準と重みをかけて、点数を合計します。その点数が一番高い会社に行くというのが、自分の適職である可能性が高いということです。
何という科学的な決め方。ぜひ今の会社でもやってみてください。適職につけているかというのがわかります。