やり抜く人の9つの習慣:目標までの距離を意識する

今回はやり抜く人の9つの習慣と言う本の第3章に書かれている「目標までの距離を意識する」と言うことについて、まとめておきたいと思います。

目標達成のために欠かせないフィードバックの方法について、ポイントを押さえてまとめてくれているので、効果的な振り返りをしたい人は参考にしてみてください。

やり抜く人の9つの習慣:目標までの距離を意識する

フィードバックで目標との距離を確認する

目標を達成するための重要な要素のひとつが「目標に対してどれだけ進んでいるかチェックする」ことです。ただがむしゃらに頑張るというのではなく、日々どれだけ進歩したのかを確認することが大切です。

こういった日々の進捗チェックは「フィードバック」と呼ばれますが、なぜ大切なのでしょうか。

理由はどれだけ自分が進歩しているのかがわからなければ、行動を見直すこともできないし、目標との距離がわからなくなってしまうため、やる気を持続させることが難しくなるからです。

なので目標に向かって行動する時は、できるだけ多くのフィードバックを得ることが大切です。

もし長期的な目標であればフィードバックの頻度もゆったりとした設定でいいですが、短期的な目標の場合はより頻繁にフィードバックを受けられる様に設定して、正しく目標に向かっているか細かく確認した方がいいでしょう。

上級者ほどフィードバックは頻繁に行う

フィードバックの頻度を決める際に考えるべきことに「どれくらいのスキルを持っているか」があります。要するに目標とするスキルの上達具合によっても適切なフィードバックの頻度が変わるということです。

最近の研究でわかっているのは、初心者はあまり頻繁にチェックすべきではないということです。未熟な人が新しいことに挑戦する際に頻繁にフィードバックすると、情報が多くなって混乱し、かえって上達を妨げることがわかっています。

Memo

いずれにせよ、フィードバックを行うことは目標達成への大きな後押しになるのですが、多くの人は実施していないのが現状です。

考えられる理由は2つあります。ひとつはシンプルに面倒。もうひとつはフィードバックを受けることで、自分の未熟さに向き合わなくてはいけないからです。

確かに自分の努力がきちんと正しい方向に向いているかどうかを、立ち止まって確認するのは大変な作業ですよね。

またフィードバックを適切に行うことで、自分のできないことや、苦手なこと、未熟さに向き合う必要が出てきます。当然自分の弱い部分を認めるには精神的な強さが必要です。

モチベーションをあげるフィードバックの方法

フィードバックする際の注意点として知っておいて欲しいことがあります。

それはフィードバックを正しい方法で行えば、モチベーションを高めてくれますが、間違った方法で行うとモチベーションを失ってしまう可能性があると言うことです。

結論から言うと目標に対して「これから思考」で向き合ってくださいと言うことです。

そもそもどんな目標に対しても、2つの視点があります。それは「これまで思考」と「これから思考」です。

これまで思考とは「どこまでやり遂げたか」に視点を向けるスタイルです。つまり目標に対してこれまで進んだ距離に目を向けることと言い換えることができます。

これから思考とは「あとどれだけやらなければいけないか」に視点を向けるスタイルです。つまり目標までの距離に目を向けることと言い換えられます。

人は目標に対する時、誰でもこの2つの思考を行ったり来たりしています。

ここで注意しなくてはいけないことは、「これまで思考」が強くなるとモチベーションが下がりやすくなると言うことです。つまり目標に対してここまで達成したんだと言うことを強く意識すると、そこで達成感を得ることができ、早い段階で気が緩んでしまうことがわかっています。

反対にこれから思考を重視して目標までの距離をはかると、モチベーションは維持されます。本当に喜ぶのは目標にたどり着いた後でもいいので、はやくから達成感を味わうことがないように注意してください。

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