30代未経験、ITエンジニア転職を2ヶ月で成功させたポイントと反省点

どうも、しんじです。突然ですが報告があります。今回、実務未経験31歳でIT業界への転職を2ヶ月で成功させることができました。まずエンジニアとしてのキャリアをスタートさせられることに一安心しています。

私の場合、2020年12月16日から2021年2月15日まで転職活動をしていました。実際に転職活動をしてみて、全くの畑違いの職種から実務未経験でIT業界へ転職することの難しさを肌で感じてきました。はっきりいって相当キツかったです。

この記事を読んでいる皆さんのなかにも、実務未経験から30代でIT業界への転職を考えていらっしゃる方がいるのではないかと思います。

そこで今回は、私の考える実務未経験30代のIT業界転職を成功させるためのポイントと、私の経験してきた転職活動においての反省点についてもまとめてお伝えすることで、少しでも皆さんの転職活動に役立ててもらえたら嬉しいです。

注意

今回の記事は、就職のために必要になる以下の行動ができている前提で話をしています。もし以下の内容を実践できていない場合は、まずはそちらについて調べて、実践したほうが効果が高いかもしれませんのでご注意ください。

  • 毎日でなくても良いので技術的なアウトプットをブログやTwitterに継続して行っている。
  • 毎日でなくても良いのでプログラミングの勉強を継続しており、それが第三者にわかるようになっている。(例えば継続的にコードを書いていることがわかるようにGithubに草を生やしている。IT関連の資格を取得している。)
  • ポートフォリオを作成した目的、使用した技術についての説明、記述したコードの内容を第三者に説明できるようになっている。
  • 自分が経験してきたことの棚卸しができており、自分の言葉で面接の想定質問へスムーズに回答できるようになっている。

実務未経験31歳のIT転職を2ヶ月で成功させたポイントと反省点

実務未経験30代のIT転職を成功させるためのポイント

まず最初に結論ですが、以下の通りです。

  • 多くの会社にエントリーし、多くの面接をすること

最も重要なポイントは、多くの会社にエントリーして、多くの面接を行うことです。これが実務未経験30代でのIT転職活動を成功させるためのセンターピンと断言できます。

多エントリー多面談が良い理由

そもそも雇ってくれる会社が少ない

多エントリー多面談を推奨する理由は、そもそも実務未経験30代のIT転職者を受け入れてくれる会社が少ないからです。これは企業の立場になって考えてみればわかります。以下が主な理由です。

  • 同じようなポートフォリオ、同じようなスキルセットなら、30代より将来性のある20代をとることが多い
  • IT業界は平均年齢が若いことが多いので、実務未経験の30代を採用すると指導しにくい
  • 実務未経験ということ自体が、即戦力にならない、教育コストがかかる、会社のお荷物になる危険性がある

実務未経験30代のIT転職者を雇うことは、会社側にリスクがあることを理解しておいてください。とにかくエントリーする母数を増やし、内定をいただける可能性を増やすこと。これが最も重要です。

実務未経験のレッテルを外すことが重要

多くの会社にエントリーすることが重要な理由は、とにかく会社に就職することで実務未経験のレッテルを外すことが重要だと思うからです。実務未経験というレッテルを剥がすことができれば、今回の転職は大変でも後々の転職が楽になります。

今回、転職活動を振り返る中で、転職活動に苦戦した理由を考えると「年齢が31歳であること」と「実務未経験であること」のふたつが大きな原因でした。私の場合、146社応募して、1次面談に進めたのは4社のみでした。書類選考通過率は約3%です。

正直シビれました。こんなにも通らないものなんだと。

年齢はどうにもならないので、実務未経験というレッテルを剥がすことを最優先に行動すべきです。まずは雇っていただくこと、そして実務未経験のレッテルを剥がすことを目標に行動してください。

実際に転職活動してみての反省点

今回、実際に就職活動をしてみての反省点は以下の通りです。

  • もっとはやい段階から転職活動をスタートさせておくべきだった。
  • 企業形態を絞らず幅広くエントリーするべきだった。

はやい段階から転職活動をスタートさせておくべきだった

ひとつめの大きな反省点として、もっとはやい段階から転職活動をスタートさせておくべきだったなと思います。はやい段階というのはポートフォリオがざっくりと完成した段階のことを意味しています。理由は以下の2つです。

  • 実務未経験30代のIT転職には少なくとも1~6ヶ月かかるため、転職活動のスタートが遅くなればなるほど額面上の歳をとってしまう可能性が高くなってしまうから。
  • 実務経験を積むことが最も重要で、価値があるから。言い換えるとポートフォリオ作成にこだわることはデメリットになってしまうから。

まず実務未経験30代のIT転職は数ヶ月単位の時間がかかります。コロナも原因の一つではあるのですが、今回、私の想像力不足が原因でこのことに気づいていなかったため、本来30歳でIT転職を行う予定だったのに31歳になってしまいました。

30歳でもギリギリなのに31歳になってしまったのは、履歴書などの額面上、デメリットになってしまうと思います。だからこそ、もしあなたが30代なのであれば、すぐさま転職活動を始めるべきです。それは今この瞬間が一番若いからです。

またポートフォリオ作成にこだわりすぎたのも私の大きな反省点です。

実際に転職活動をして思いましたが、実務未経験と実務経験を積んだ人のスキル差は、それこそ天と地ほど違います。だからこそ実務未経験で作れるポートフォリオのレベルというのは、現場の人からしたらたかが知れているわけです。

ポートフォリオにこだわりすぎることで転職活動を遅らせてしまうことは、実務経験を積むのを先送りにすることと一緒です。自分のスキルを効果的にあげるという意味でもデメリットにしかなりません。

目安としてはポートフォリオの完成度は7割でOKだと思います。なるべくはやく転職活動にシフトするべきです。

企業形態を絞らず幅広くエントリーするべきだった

就職活動を始めた初期はWeb系の自社開発企業に絞ってエントリーしていましたが、最初からSESや受託企業も含めてエントリーしておけばよかったと反省しています。理由は以下の通りです。

  • 自分の市場価値の低さから、どの業務形態であっても内定をもらうことが難しい状態であることに気づいたから
  • スキルを高めること、就職して実務経験を積むことが重要だと気づいたから

まず就職活動をして気付かされたことは自分の市場価値の低さです。やはり畑違いの仕事をしていて実務未経験30代でIT転職しようとしている人を採用してくれる会社はWeb系の自社開発に限らず、SESでも受託開発でもほとんどありません。

基本的にメールはほぼ無視されます。また連絡が返ってきてもお祈りメールがほとんどです。面談に進めたとしても、基本的にはそれ以上進めることはありません。一度だけならまだ耐えられますが、ほとんど全ての企業で断られるので、メンタル的にかなりキツかったです。

また就職活動を通して、就職して実務経験を積むことの重要さを感じさせられたという部分も大きいです。実務経験を積んでいるエンジニアのレベルの高さは、実務未経験とは比べ物になりません。だからこそ拾ってくれる会社に入って、実務経験を積んだほうがいいと断言できます。

確かに自社開発企業にいくことができたらラッキーなのでエントリーすることは構いません。ですがスキルを高めることができるという意味では受託開発でも、場合によってはSESでもOKなはずです。私はそれに気づいてから、幅広い業務形態でエントリーするようになりました。

MEMO

ちなみに最後までこだわり続けたものがあります。それは仕事の内容です。私の場合、Ruby・Railsでの開発に携われるかどうかにはこだわりました。

今回はたまたま自分のやりたい仕事内容を選べましたが、今就職活動を振り返って思うのは自分のやりたい仕事の内容を選べたことは相当ラッキーだったということです。

おそらく実務未経験30代でIT転職する人の多くは、仕事を選ぶことはできないかもしれません。それくらい自分の市場価値が低い事実と向き合い続けることになります。

転職活動を通して気づいたこと

転職活動を通して気付かされたことがありました、以下の2点です。

  • 実務未経験では技術試験は突破できないこと。
  • 取得している資格は評価されにくいこと。

技術試験は突破できない

就職活動で技術試験を課せられることがありますが、実務未経験の場合はほとんど突破できないと思います。恐縮ですが私自身がそうだったからです。

私はプログラミングスクールを卒業して、ポートフォリオを作成し、就職活動していたレベルです。この状態でいくつか技術試験を受けましたが、実務で求められるレベルは相当高く、ほとんど突破できませんでした。

逆にいうと実務未経験であっても、技術力が高ければ、採用してもらうことは可能だと思います。ただ就職して実務経験を積む方が、より早く成長できると思います。

MEMO

これらの経験を通して、企業側は実務未経験でもある程度の技術力を求めているということも知ることができました。実務未経験であってもプログラムの仕様書から自力で7割ほどはアプリケーションを作れるくらいのレベルにはなっておいた方がいいです。

取得している資格は評価されにくい

就職活動を有利にすすめる目的もあって、Ruby認定技術者試験のSilver、GoldとITパスポートの資格を取得しました。しかし実際に就職活動をしてみると、そこまで評価されるものではないということがわかりました。理由は資格を持っているからといって、実務をこなせることにはならないからです。

資格と実務は違うことを現場の方は知っていらっしゃいます。

確かに資格を持っているということは継続して勉強ができること、プログラミングの素養があることを証明できるので取っておくことは良いことだと思います。ただ資格を頼って就職活動することは難しいです。

おすすめしたい転職方法の進め方

エントリーの方法

様々な媒体を使ってエントリーしてください。理由はそれぞれのサイトでしか扱っていない求人があるからです。例えば一部だけあげるとWantedlyだけでなく、Green、ワークポート、indeed、web幹事、インフラなどです。

私がやっていたエントリー方法は以下の手順です。

  1. Wantedlyなどの求人サイトから興味のある求人を探す。
  2. 会社のHPを探して内容を確認し、HPから直接エントリーする。
  3. 直接応募できない場合は、求人サイトからエントリーする。

ポイントは求人サイト経由ではなく、HPから応募できる場合は直接応募するということです。なぜならコロナ禍で採用にコストをかけられない企業も増えているため、企業側の採用コストを下げる効果があるからです。

MEMO

この直接応募方法を行っていると、毎回会社ごとに別々の志望動機を書くのが面倒という人がいるかと思います。確かに毎回、会社ごとの特徴を調べて、それに合わせた志望動機を書くのは手間がかかりますよね。

しかしですね、だからこそ最初から志望動機が書いてある応募者は、他の応募者と差別化されると私は思います。また応募する企業にもよりますが、ある程度書き方のパターンが決まってくるので、志望動機を書けば書くほど、楽に書けるようになります。

前職の経験が活かせる会社を探す

前職の経験が活かせる会社を狙ってエントリーしていくのが基本です。なぜなら実務未経験30代のIT転職において唯一強みを発揮できるのが、前職の経験だからです。

MEMO

大事なのでもう一度言いますが、20代の実務未経験者、現役のエンジニアに勝てる部分は、前職での経験です。

例えば前職が営業職なのであれば、SFAやCMSといったサービスを開発している会社へエントリーします。また前職が教育職なのであれば、オンライン学習サービスなどを開発している会社へエントリーします。

企業側から見ても、業界知識的には即戦力になれる可能性がある人だと思ってくれるはずです。

アルバイト・インターンでの採用

ちなみにどうしても正社員として雇ってもらうのが難しい場合、お金と周囲の状況が許すなら、アルバイトやインターンから始めるのも良い方法だと今は思います。

インターンやアルバイトであれば、正社員よりかは比較的採用してもらいやすいからです。これで実務未経験のレッテルを剥がすことができますし、基本的な実務の流れも学ぶことができます。

まとめ

というわけで今回は実務未経験30代のIT転職を成功させるためのポイントについてまとめてみました。色々書いてきましたが、要するに多くの会社にエントリーし、多くの面接をすること、この一点です。

結果に一喜一憂していてはメンタルが持ちません。難しく考えず毎日5社エントリーするなどと決めて、淡々とシンプルに実行していきましょう。そして出会った会社、ご縁のあった会社でまず精一杯働きスキルを身につけ成長することが大切だと思います。

私もキツかったからこそ、今実務未経験から30代で転職活動を頑張っている人を心から応援しています。もし何か疑問に思うこと、聞きたいことがあれば、いつでもコメントください。

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