なるほどデザイン流でゲームの構成やデザインを考える方法

ゲーム制作しようとしているなかで、大切になってくるのが、作りたいゲームのデザインですよね。このゲーム好きだなとかってやっぱりデザインによるところが大きい気がします。

私はデザインに関しては全くの素人なんですが、なるほどデザインという本でデザインについて多少勉強できました。これからゲームのUIデザインをきめる人に役に立つかと思います。

何のためにデザインするのかはっきり決める

まず一番大事なのが、何のためにデザインするのか決めること。

どんな人に遊んでもらいたいゲームなのか。操作方法などがわかりやすく伝わった方がいいのか、それともゲームの世界観を伝えるために抽象的な方がいいのか。目指すデザインで楽しんでもらいたいのか、ゲームを好きになってもらいたいのか。

デザインによって、どんなことを達成したいかという目的をはっきりさせることが大事だということでした。なぜなら目的がかわればデザインも変わるから。

デザインの手順

1.図解とラフ

デザインしたいことが整理できているか確認するために、図解やラフを書いてみましょう。もしうまく書けなければ、どこかあいまいな部分が残っているということ。始める前から完成デザインが目に浮かぶくらいじっくり考えてみましょう。

いきなり細かいところから入るのではなく、ざっくりとこんな感じというのを書き出すのが最初です。図解は、どんな要素を盛り込むか決めて、それの階層構造を考えること。

ラフは実際にどんな配置にするかざーっくりと考えてみることです。特にラフはいくつかのバリエーションを持たせて書くことで、内容の伝わり方の違いをイメージできます。

2.方向性を決める

内容が理解出来たらおおまかな方向性を「表現」と「構造」の両面から考えます。ある程度デザインが進んだ後で、構造から考え直すことになると大幅な修正が発生してしまうことに。ざっくり配置した状態で、どの方向性ですすめるか検討しましょう。

ゲームによってはその独特な世界観を表現したいデザインもあると思います。むしろテーブルゲームのようにわかりやすくデザインした方がいいものもあります。

自分のつくるゲームに合わせて、にぎやかな感じにするのか、落ち着いた感じにするのか考えていきます。そしてもし素材があるなら、素材を実際に置いてみて考えてみるといいです。

3.骨格をつくる

色や書体をかえるのは、まだまだ我慢。ディティールに惑わされて肝心の構造が作れているのかが見えづらくなります。色や書体に頼らなくても成立する配置なら、言葉がなくても伝わる、直感的な分かりやすさが生まれます。

ゲームのなかの敵キャラ、自キャラの配置とか、あるいはステータス画面でも、たくさんの部品があります。それぞれに関連性のあるものとないものがごっちゃになっていると、確かにわかりづらいですよね。

画面内におくものの関連性を確認して、まとめるものは規則性を持たせて並べることで、直感的にわかりやすいデザインができます。

4.キャラを立たせる

「デザイン=あれこれ飾りつけること」ではない、ということを忘れないでください。飾りをあれこれと足さなくても、書体・組・カタチ・配置などに気を配り、ひとつひとつの要素に個性を持たせるだけで、十分印象を変えることができます。

作りたいゲームにもよりますが、自分のキャラをもっと目立たせたいなら、大きく画面に配置するようにすればいいですよね。ほかにも目立つ色をつかったり、書いている文字を派手にするとかでも印象が変わります。

あとは多少エフェクトをつけたりすることで、注目してもらいやすくできます。画面によっては、ここに注目してほしいときがあります。そういったものにはあらかじめ、目立たせる何かをもたせておくのもいいかもしれません。

5.足し算と引き算

ここまでデザインを進めてなお、狙った印象に届いていない場合には「足し算」をします。一方で、実はなくなっても問題ない要素が見つかったら、「引き算」。今回の例では方向性として「楽しく」「にぎやか」なので、足し算多めですが、さじ加減が重要です。

ここまでて納得のいくデザインになっているなら何の問題もないんでしょうが、そういうことも少ないと思います。

例えばゆっくりと落ち着いた雰囲気のゲームにしたいと思ったとしますよね。そういった場合は、ごちゃごちゃしているよりも、空間に余裕があった方がいいです。だから配置しているものが本当に必要かどうかは、どの場面でも、なんどでも検討する余地があるように思います。

6.ブラッシュアップ

ゴールは間近。細部の完成度をあげていきます。全体をながめる引いた目線と、細部を観察する寄りの目線、その両方をもってデザインをチェックしましょう。デザインの意図がちゃんと伝わっているか、それをさらに強めるためにできることがないか、探してみましょう。

大体のデザインが出来ていても、細かいことをかえることで全体の印象がガラッと変わります。だからどうしたらもっとわかりやすくなるかなとかは、つねに考えていたいですね。

まとめ

一番大切なのは、どんな目的でデザインするのかということだと思います。誰に向けて伝えたいのか、どんな印象をデザインを通して持ってもらいたいのか。

それを明確にすることができれば、おのずとデザインが決まっていきそうですよね。そこがはっきりしていない場合は、まずそれをつめることなんだと思います。