今回は、勝間和代さんの著書である「断る力」という本について紹介します。ちなみに皆さんは、最近断ってますか?どうでしょうか?
私は断ることをほとんどしてこなかったので、この本を読んで、かなり勉強になりました。今回は個人的に気になったポイントを抜粋して、要約していますのでご参考ください。
【内容紹介・要約・抜粋】断る力
断ることの効果
断ることで失うことよりも、得ることの方が大きい
断ることで失うことよりも、断ることで得るものの方が大きいです。なぜなら断ることによって自分の大切なことに時間を使うことができるからです。
例えば上司から飲み会に誘われたとします。行きたくないのに、行くと言ってしまい、後悔したことはありませんか?もし、はっきりと断ることができていたら、自分の時間を有意義に使えていたはずです。
言われたことをなんでもやるというのは、悪いことではありません。しかし、相手に自分の人生の主導権を渡してしまっています。自分にとって大切ではないと思うことはしっかり断って、自分のために時間を使うことが大切です。
私たちは自分の扱い方を人に教えている
私たちは自分をどのように扱って欲しいかを、無意識のうちに周りの人に伝えています。なぜなら、あなたのコミュニケーションの取り方を見ることで、周りの人からの扱いは変わるからです。
例えば、お笑い芸人にはイジられキャラの人がいます。いじられキャラの人は、わざと相手の下手に出るような発言をすることで相手に「いじってください」と伝えています。だからイジられるのです。
同じように仕事でも「あいつに頼めば絶対やってくれる」という人のところには、無駄な仕事がたくさん来ます。これは仕事を断らないということを、自分自身で周りの人に伝えているからです。
自分自身をどんなふうに扱って欲しいかは、自分自身で周りの人に伝えていく必要があります。重要でないことを勇気を持って断ることで、重要だと思えることが集まってくるようになります。
断るには相手との対等な関係が必要
断るためには、相手との対等な関係が必要です。なぜなら上下の関係があると、断りづらくなってしまうからです。
例えば上司に対して、部下は仕事の依頼を断りにくいですよね。これは部下と上司との関係が、上下関係になっているからです。
しかし断るためには、上下関係はなくしていく必要があります。日頃からどのような相手とも対等な関係を築くようにしておきましょう。
断るために自分の軸を持つ
自分に対して責任を持てるのは自分だけ
自分に対して最終的に責任を持てるのは自分しかいません。例え、親や配偶者であっても、あなたの人生にまで責任を持つことはできません。
あくまでも自分の人生は自分が責任を取る必要があります。
自分にとってなにが重要で、なにがいらないのか、しっかりと見極めましょう。そして必要ないと思うものには「NO」を伝えます。結果として、自分の大切なものを守ることができます。
自己評価にはじまって自己評価におわる
断るためには、自分自身のことを適切に評価できているかどうかが重要です。なぜかというと自分はどんなことが得意で、どんなことが不得意なのかがわかっていると、Noを言える場面が増えるからです。
まずは身近な人の意見をきく
適切な自己評価をするために、最も効果的な手段は、身近な人に自分の評価を聞くことです。なぜなら周りの人は、あなたのことを見ているからです。
まずは自分の一番身近な人に質問してみてください。例えば自分の長所と短所を教えて欲しいとか、どこか直して欲しいところはある?と言った具合です。
こうやってフィードバックをもらい、改善していくことで、適切に自己評価しましょう。その結果を元に、できないことには「NO」を伝えてください。
断ることで相手に影響を与える
空気を読んだ上で、ちがうと言い切る
空気を読んだ上で、違うものは違うと言い切ることが大切です。なぜなら断る力というのは、同調圧力がかかっている中であっても発揮すべき力だからです。
例えば明らかに間違っている問題に対して、みんなが正しいと言っても、あなたは違うと言い切ることができるかどうかです。
もしあなたが本当に違うと思うなら違うと伝えることが大切です。これも一種の断る力です。
断ることで自己確信を高める
断るためには、あなたの中に断る基準が必要です。そして断ることを続けることで、自分の信念を確固たるものにしていくことができます。
例えば、あなたは家族を最も大切なものとして行動しているとします。ある日、家族みんなでご飯を食べている時に、仕事の電話がかかってきました。「今から来て欲しい」と上司に言われたとします。その時に家族を優先することができるかどうか、それが大切です。
ここで「今は家族とご飯を食べているので、対応できません。」と断ることで、自分の信念を強めることができます。だからこそ誠意を持って断りましょう。
断ることはローリスクの場からはじめる
断るのは難しいことです。なので、まずはリスクの少ないの場所から始めましょう。身近な人に対して、今までなにも考えずに引き受けてしまっていたことを断ってみましょう。そうすることで徐々に断ることができるようになっていきます。