皆さんが小学生の時はどんな子どもでしたでしょうか。小学生の時の私は元気いっぱい、というよりも過剰にわんぱくでした。
やっぱり小学校生活で一番楽しかったのは休み時間です。特に昼休みは最高でした。少しでも昼休みの時間を長くしたかった私は給食をいつも死に物狂いで食べていました。そして運動場に一番はじめにでて、ドッジボールを楽しんでいました。
昼休みに起きた事件
ある日のことです。
いつも通り昼休みにドッジボールを楽しんでいたところ、コートの中に割と大きめの石が転がっていました。
邪魔だなぁと思った私は、「えいっ」と思い切りその石を蹴りました。
するとどうでしょう。石と私の足のシンクロ率が400%を超え、すごい飛距離を出し、くつ箱のガラス戸に当たってしまいました。案の定、ガラス戸にはヒビが入ってしまいました。
やっちゃったー…!と思った私はすぐに周りを見渡しました。するとみんなドッジボールに集中していてガラス戸が割れたのに気が付いていないようでした。
この時、私には2つの選択肢がありました。ひとつは正直に言って謝ること。もう1つは、なんとかごまかせないかということでした。そこで私は冷静にこの状況を分析した結果、ごまかすということにしました。
さてどうするか。私の頭の中はドッジボールのことなど忘れ、必死に活路を探していました。改めて言いますが、この時私は小学校2年生です。そして気が付きました。第一発見者になろうと。
昼休みが終わってみんな教室に戻っていくときに、私は「あっれー?ここなんか割れてない?先生よんだ方がいいよね、せんせー!」といい、大勢の前で先生を呼びました。
そして先生が状況を確認してから「あ!この石があたったのかなー?」と石を拾い上げ、先生に渡しました。先生は石を受け取ると「もう授業がはじまるから、みんな教室にもどりましょう」といって、いったんその場は落ち着きました。
そしてその日の帰りの会の時、先生が「今日、くつ箱のガラス戸が割れていました。もしこの中に割ってしまった人がいたら、正直に教えてください。今じゃなくていいです。放課後こっそりでいいからね。」といいました。
私は心が痛くなりました。しかし結局何も言わずに、今28歳になりました。時がたつのは本当にはやいものです。皆さんも時間を決して無駄にしないでくださいね!
小学生の時好きだった人
さて話もまとまったところで、私恥ずかしながら、小学校のときずっと好きな人がいました。
そうです。「みおちゃん」です。みおちゃんはカワイイ、優しい、賢いの3拍子がそろっていて、とにかく笑顔が素敵という奇跡の人でした。
そんなみおちゃんはクラスのマドンナ、あいつもこいつもあの席をただ一つ ねらっていたわけでございます。もちろん私もその1人でした。小学生のとき積極的だった私は、みおちゃんとよく遊ぶようになりました。
そんなある日。
みおちゃんとおしゃべりしていたら、好きな人の話になりました。みおちゃんに「浅井君て好きな人いるの?」と聞かれました。私はあなたのことが好きなんです、と正直に言うことはできないし、どうしようとモジモジしていました。
そこで私の方から「じゃあさ、みおちゃんは好きな人いるの?」と聞くと、あっさり「いるよー。」と言いました。私は「誰なのー?教えてよー。」と言いました。
そしたらみおちゃんは、あの素敵な笑顔でそっと「浅井君だよ」と耳打ちしてくれました。
イヤッホーイ!ウヒョヒョーイ!ドヒャヒャヒャーイ!
なんということでしょう。人生にはモテ期なるものがあるといいますが、確実にあれはモテ期だったと自負しております。
ちなみにその後「おれ、みおちゃんの好きな人しってるー」と周りの男子にどや顔で言いふらしていました。
クラスのいじめ
あれはたしか小学校5年生の時のことです。同じクラスに「ゆずる」という子がいました。彼は少しどんくさいところがあって、小学生の当時いじめのターゲットにされていました。
私も一緒に4~5人の友達とつるんで彼をいじめていました。たとえば、ゆずるの持ち物にはすべて「ゆずる菌」なるものが付着しており、ゆずる菌に感染したら腐るぞー、とかそんなことをしていました。
怒る先生
ある日のこと、ろうかでゆずるが前から歩いてきました。すれ違う時に私は何を思ったか、いきなりゆずるをグーで殴りました。当然ゆずるはびっくりして、その場でうずくまり泣き出してしまいました。
すぐに担任の川口先生が来て「どうしたの?なぜこんなことをしたの?」と言いました。私は「ゆずるがなんかむかついたから」と答えました。
その瞬間にスッと目の前が暗くなり、後頭部に激しい痛みを感じました。自分の状況がよくわからなかったのですが、どうやら川口先生は、私の頭を持ち、壁に打ち付けたようでした。
何度かぶつけられてフラ付いているところに、ビンタを5~6発されました。すみませんでした、なんて言おうものなら、「今更遅いわ!」とビンタされました。
私は今までに殴ったことはありましたが、殴られたことはありませんでした。こんなに痛いものなんだとはじめて知りました。恐怖にひざがガタガタ笑ってしまい、立っているのが精一杯でした。
いじめの結末
私はゆずるに今まですごくひどいことをしてきたんだと思いました。
謝らなきゃと思いましたが、今までさんざんひどいことをしてきた私をゆずるがゆるしてくれるはずはないと思いました。しかしゆずるにしてきたことを思ったら、心が苦しくなりました。そして勇気を出して「ごめんなさい」を謝りました。
そうしたらゆずるは「いいよ。こっちこそごめん」といいました。わたしが謝るべきなのに、なんでゆずるが謝るんだと思いました。その言葉は私を本当に辛くさせました。
その事件があってから私はゆずると仲良くするようにしました。
今思うと本当に大切なことを学んだと思います。川口先生がぶん殴ったことはいいことではなかったかもしれませんが、たぶんこのことがなかったら私は今違う人間になっていたと思います。
まとめ
なかなか小学生のころを振り返るということはしないかと思います。でも振り返ってみると今の自分の基礎になっていることがあったりして、びっくりします。読んでいただきありがとうございました。