和了率の変化
上がり率は初段から3段までで多少増加し、3段以降は上がり率が徐々に減少しています。
上がり率はほとんど変化がありませんが、特上卓、鳳凰卓と卓を囲む人のレベルが上がるため、段位が上がるにつれて和了の技術はどんどん向上していっているといっていいでしょう。
3段の和了率の高さと高段者の和了率
3段までは上級卓であり全体のレベルが特上卓や鳳凰卓よりもばらついています。結果3段まで到達する人は、上級卓の中では麻雀がうまい部類であり、上がり率が高い数値を記録しているといえます。
特上卓や鳳凰卓では、下手なひとが排除されてきて、卓を囲む人の全体のレベルがあがります。
また段位によって牌効率などの和了の技術レベルが上がっても、和了できる割合はやはり3割程度にとどまるということが結果から言えます。つまり3回に1回、もしくは4回に1回はあがりを拾っているということがわかります。
高段者の「適切」な和了
また3段以降になると和了するかという選択をしっかり判断できるようになってきているとも言えます。上級卓までだとどんな手でも上がろうとする人が多いのに対し、高段者になると上がる価値があるかどうか判断し、上がる価値がないと判断したら聴牌の状態から降りるということも出てきます。
結果として高段者は、すべての手牌で上がりを拾おうとしなくなるため、少しずつ和了率が下がります。言い換えるなら、がむしゃらな和了ではなく、損得を判断して適切に和了に向かうことができていると言えます。
放銃率の変化
高段者の振り込みの低さ
段位が上がるにつれて、振り込み率は明確に減少しています。リーチに対しても、鳴きの仕掛けに対してもです。
つまり振り込まなければ、それだけ段位が上がるとも言えます。これは天鳳のツモ損ルールが大きく影響しています。ツモ損ルールにおける放銃はそれだけリスクが高いということです。
少し面白いのは10段になると若干放銃率増加している点です。これは前回の1位2位3位率の傾向から見れるように、10段になる人は鳳凰卓を勝ち抜くために、多少攻撃型になっています。結果、放銃率が若干増加していると考えられます。
まとめ
和了率と放銃率からわかることをまとめます。
- 和了率は卓のレベルが上がっても3割程度
- 高段者になるほど無茶な和了が少なくなっていく(カンチャンや無理な追っかけなど)
- 高段者ほど放銃のリスクを理解して放銃率が減少している
相手のリーチにも鳴き仕掛けに対して高段者はかなり振り込みのケアをしているということがわかりました。
次回は副露率とリーチ率です。