あなたが誰かと喧嘩した時、絶対私の方が正しいと思ったことはありますよね?
ただこの絶対という言葉、結構難しいなと感じています。本当に絶対っていうことはあるのでしょうか?それとも絶対なんてないでしょうか?
今回は、絶対があるかないかについて、私の経験も踏まえて少し考えたことをまとめてみたいと思います。
私の父はよく「絶対ということはない」といっていました。
中学生の当時の私は、絶対はないということの意味をあまり深く考えていませんでした。軽い気持ちで友達に「絶対なことなんてないよね〜」なんて話をしてみました。
すると「いやいや、絶対なことはあるでしょ」と言われ「だって三角形の内角の和って絶対180度でしょ?」と言われ、「ぐぬぬ、確かにそうだ」と論破されてしまいました。
そんなこんなで月日は流れて、大学生になった時、私は三角形の内角の和が180度にならないパターンがあることを知りました。
三角形は座標平面において、三角形の定義に基づいて書いたとき、内角の和が絶対180度になります。しかし曲面上に書くと、内角の和は180度ではなくなります。例えば凸面上に書くと、内角の和は180度よりも少し大きくなります。
私はこの時「やはり絶対ということはないのだ」と思いました。
さてここで、もう一度、絶対ということはあるか?ないか?という問いに対して考えてみたいと思います。
私なりの結論を出すとすると「絶対はない。ただし条件がつけば絶対はある」ということです。
先ほどの三角形の内角の和が絶対180度だという話を使うと、考えられる範囲の中で、座標平面という条件を外して考えた時、三角形の内角の和は180度にはなりません。
しかし、座標平面上において、三角形の定義に基づいて三角形を書いた時、絶対、内角の和は180度になります。
重要なのは、きちんとした条件を用意して、その条件が共通の認識にするということです。条件がズレると、絶対は作れません。
改めてになりますが、絶対はありません。なぜなら私たちが意識していないレベルの条件がかかっている可能性があるためです。
しかし認知できる条件を設定し、それを共通認識にできる場合は、絶対はあると思います。以上です。